指のささくれとは、爪の周辺の組織がなにもせずに剥がれてしまう状態です。
寒い冬はウールなど引っかかりやすい素材の衣類が多くなるので、しっかりケアしないと、指先に引っ掛けて、指のささくれこどごっそり皮膚が剥がれてしまうこともあります。
冬は乾燥で肌トラブルが起きやすいのと同様に、指先も荒れやすい時期です。
きれいな手でいるためにも、栄養をしっかりとって、指のささくれの原因をあらかじめ取り除いておきたいですね。
今回は栄養不足などの指のささくれができる原因と、できてしまったときのケアを紹介します。
もくじ
指のささくれができる原因は栄養不足?
指の組織は縦の方向で組織が規則正しく並んでいます。
爪の周辺には組織の断面がむき出しの状態で並んでいるので、ちょっとした刺激でめくれやすく、これがささくれとなるのです。
栄養不足
皮膚の主な材料はタンパク質、状態を維持するにはビタミンやミネラルが必要です。
タンパク質が不足すれば、皮膚が新たに作れなくなるので、古くなった皮膚を取り替えることができずに肌が弱っていきます。
ビタミンやミネラルも肌の健康を保つうえで重要な栄養素なので、これらが不足しても指のささくれができやすくなります。
忙しいと手軽に食べられるコンビニで、食事をつい済ませてしまいがちですが、コンビニの食事はカロリーが高いだけで栄養が不足してきます。
栄養バランスを意識した食事を心がけましょう。
ネイルをこまめに替える
ネイルは女性のオシャレの1つ。ネイルを変えれば気分も変わって楽しいですよね。
古いネイルをオフするために使うリムーバーにはアセトンという、強力な脱脂成分が含まれているのをご存じですか?
リムーバーを使うということは、ネイルと一緒に指先の水分と油分を落とすことになります。
肌に必要な水分や油分が失われるので、細胞がもろくなって、ささくれとして剥がれてしまうのです。
ネイルを楽しみたい場合は、アセトンが配合されていないリムーバーを利用しましょう。
お湯をよく使う
指のささくれの大きな原因が乾燥です。
指先の油分や水分が失われると、細胞がもろくなって剥がれやすくなります。
家事を担っている主婦や1人暮らしでは、お湯を使う場面が多くなるもの。
冬は寒いですし、油汚れも落ちやすくなるので、ついお湯が使いたくなります。
しかしお皿の油が落ちるということは、触れる手の脂も同様で、洗剤とお湯で手の脂がどんどんなくなってしまいます。
指のささくれだけでなく、冬にあかぎれが増えるのはこうした理由があるのです。
指のささくれをケアするには
ささくれができるとつい気になって勢いよくはがしたくなりますが、傷口が広がって化膿することもあります。
指のささくれは1度できてしまうと治らないので、眉毛カットなどの小さなハサミで根元からカットしましょう。
小さなささくれであれば、傷口もないので保湿クリームなどでしっかり水分や油分を補い、ささくれが大きくて傷口ができた場合は、軟膏を塗った後に絆創膏で保護します。
ささくれは治る前にムリに剥がすと、周辺の健康な細胞まで一緒に剥がれますし、剥がれた部分は固く変質してしまいます。
固くなった皮膚はいろいろな物に引っかかるので、治った後も再び指にささくれができるという悪循環にもなります。
このくらい、と乱暴な扱いをせず正しくケアしましょう。
毎日の何気ない習慣の積み重ねが、指先にちょっとずつダメージを与えてささくれになります。
できることから少しずつ改善して美しい手をキープしたいですね。