薄口醤油、濃口醤油、使い分けてお料理していますか?
「うーん、あるのは知っているけど、家には1本のお醤油しかない」と言う方が多いのではないでしょうか。
薄口醤油は、関西の方にはお馴染みですね。
薄口醤油や白だしは、もともと素材の色を美しいままに調理する「京料理」から始まった物です。
薄口醤油をさらに発色を抑えた、白醤油もあるのです。
そこで今回は、薄口醤油は濃口醤油の代用になるか?また、お醤油や白だしの使い分けについて調べてみました。
もくじ
薄口醤油は、濃口醤油の代用になる?
まず、薄口醤油、濃口醤油の塩分を比べてみましょう。
薄口と言うのは、味や塩分が薄いと思ってしまいますが、あくまでも「色」のことで、たくさん使わなくても、味がしっかりとつくために、塩分が強くなっています。
また、薄口醤油を作る工程で、食塩水を含ませることで、色が濃くならないように調整していると言う理由もあります。
【塩分濃度】
・薄口醤油 18~19%
・濃口醤油 16%
・白醤油 18%
関東ではお馴染みの、濃口醤油が見た目に反して、1番塩分が薄いと言うことになりますね。
では、濃口醤油を少なめにし、美しい色はそのままに、後は塩を足して薄口醤油風な味つけが出来るのではないでしょうか。
実際に、そのように使い分けている方や、お料理教室もあるようです。
ただし、薄口醤油を使い慣れている方たちや、関西地方の方々からすると、それはとんでもない間違いだと言うことになります。
確かに、製造される時の行程にかなりの違いがあるため、ただ「塩分濃度」が違うだけのお醤油ではないのです。
濃口醤油をメインにお使いの方は、手始めに小ぶりの薄口醤油や白だしボトルを用意し、使い分けをしてみると、今までのメニューが生まれ変わるかもしれませんよ。
お醤油を使い分けてメニューを増やしてみましょう!
日本では、およそ70%の人が濃口醤油を使っているようです。
それは、お魚を生で食べる習慣が根付いているためで、加熱せずに使用できるお醤油は「濃口」なのです。
薄口醤油や白醤油は、加熱料理に向いていると言われています。
特に「白だし」は万能調味料と言われ、1度使ったら、2度と手放せないと言われるほど重宝するものなのです。
一番わかりやすいのが、出汁巻き玉子や、茶碗蒸しなど、卵を使った料理の時です。
濃口醤油やめんつゆを使ってしまうと、どうしても卵のキレイな黄色が濁ってしまいますね。
そんな時に最高なのが、『白だし』です。
しっかりと味がつくのに、卵の色は美しい黄色がそのまま残っています。
また、炊き込みご飯やお吸い物、さらにお野菜の煮込みに使うと、出来上がりが、京懐石のような仕上がりになります。
卵の黄、にんじんの赤、お芋の白、葉物の青、すべてが素材のまま食卓に並ぶと、いつものお料理が、違うものに見えてきます。
美味しくて重宝な「白だし」は要注意!
この美味しくて重宝な白だしは、1度使うと、あれもこれもと使いたくなりますが、塩分のことを忘れないようにしましょう。
お弁当の卵焼きがキレイに出来てうれしいですが、今までと同じように使ってしまうと、単純に考えて、毎日2%づつ塩分を多く取り入れることになります。
塩分の取りすぎは、高血圧の原因となりますので、ご注意くださいね。