朝起て頭を動かしたときに突然回転性のめまいを感じ始めるのが「良性発作性頭位めまい症」の特徴です。
その後も、起き上がろうとしたり、後ろを振り向くなど、頭を動かすと回転性のめまいを起こし、吐き気や頭痛を併発します。
原因は、ストレスなのでしょうか?また治療法は?
めまいに悩んでいる方、実は大半が良性発作性頭位めまい症とも言われています。
今回は、突然発祥する「良性発作性頭位めまい症」の原因や治療法をご紹介したいと思います。
もくじ
良性発作性頭位めまい症を起こしているのは三半規管?
体の平衡感覚は、耳の中のカタツムリに似た「三半規管」と言われる器官がつかさどっています。
三半規管は、その名の通り、半円の管が3つあり、それぞれ90度の角度を保った状態で、中はリンパ液で満たされています。
この三半規管は、体が傾いてリンパ液が動くと、そこからバランスをとったり、次の行動を予想したりする優れた器官なのです。
三半規管の前には、耳石器と言う、炭酸カルシウムの結晶が乗っている台のような物があるのですが、この結晶が台から剥がれ落ちてしまうと「グルグル、クラクラ」とめまいが起こるのです。
本来、耳石器に乗っているはずの結晶が剥がれると、三半規管のクプラに付着したり、半規管の中を浮遊することで、リンパ液の流れがいつもより大振りになり、定まるのに時間がかかるようになってしまうのです。
クプラと言うのは、三半規管の半円の片側に生えている毛の事です。
通常はその毛流が「ゆらゆら」っとしながら、動きを察知しているのですが、邪魔なものがくっついてしまうため、「ゆっさゆっさ」と揺れてしまうような感じです。
遊園地のコーヒーカップや、グルグルバットなど、同じ方向に激しく遠心力をかけると、まっすぐ歩けなくなってしまいますよね。
あれは、傾きが激しくて、リンパ液やクプラが元の体制に戻るのに時間がかかっているためなのです。
良性発作性頭位めまい症の治療法!
このめまいは、エプリー法と言う、頭位変換療法で耳石の結晶を元に戻りやすくなります。
ネット検索すると、その方法が紹介されています。
私が実際に良性発作性頭位めまい症になって耳鼻科に行った時は、やはり医師からエプリー法を家で実践するように言われました。
ただし、このエプリー法はかなり症状がひどい時は気分が悪くなったりするので、無理のないように実践することをおすすめします。
動画では寝た状態で行っていますが、ベットに座って左右に勢いよく倒れるというやり方でもいいそうです。
良性発作性頭位めまい症の原因はストレス!
良性発作性頭位めまい症のような、回転性のめまいの病気は、ストレスや睡眠不足が起こす、自律神経の異常が原因と言われています。
自律神経が弱っているために、免疫力の低下、抵抗力の低下を起こしていたり、交感神経が興奮して、筋肉が強張り、血行不良を起こしていることが考えられます。
いずれにしても、自律神経が異常を起こしていると言うことは、精神状態がバランスを崩していると言うことになります。
自律神経失調症の症状に「回転性めまい」が起こりやすい事を考えても、その関係性はより濃いものと考えられます。
また、良性発作性頭位めまい症のような、回転性めまいは、発展途上の国にはほとんど見られないことから、先進国特有の現代ストレスとの関係は無視できないのです。
良性発作性頭位性めまい症にならないためにできること
最近疲れているな、と感じたら、安静にし良い睡眠をとることで、精神の安定を取り戻しましょう。
自律神経を落ち着かせるには、規則的な生活、適度な運動も必要です。
ゆっくりアロマのお風呂に入ったり、マッサージを受けると、ストレスを軽減させられますよ。