ヘナの白髪染めは、髪や頭皮に優しい白髪染めとして定番になりつつありますね。
ケミカルな白髪染めと比べて、髪に優しいと注目を集めているヘナは、ハーブの一種。
植物由来のものなので、髪には優しいのですが、白髪染めと比べて扱いが難しいという一面もあります。
しかし、染め方のコツさえ押さえれば、髪のダメージを最終限に綺麗に染められるのです。
今回は、ヘナで白髪染めをするときの染め方のコツを紹介します。
もくじ
ヘナの白髪染めとケミカルな白髪染めの違い
ヘナとはインド原産のハーブの1つで、タンパク質に反応してオレンジ色に染める効果があります。
そのため、髪だけでなく爪や肌のペイントにも古くから利用されていました。
通常、ヘナだけで白髪染めを行うと白髪は非常に明るいオレンジ色になります。
黒髪と白髪が混ざっていると、白髪の部分だけがかえって目立つケースも。
黒や焦げ茶のような自然な色にするためには、ヘナで染めた後、インディゴという植物でヘナと同じ要領で後染めする必要があります。
髪質によっては3時間ほど白髪染めにかかるので、ただ髪を好みの色に染めたいだけであれば強いてヘナを使う必要はないでしょう。
しかし、それでもこれだけヘナに注目が集まっている理由は、髪を健康にする効果があるからです。
一般的なケミカルなヘアカラーも、今ではトリートメントがついていることも多く、仕上がりはさほど痛んだ感じはしません。
しかし、染めている途中にヒリヒリする場合があることからもわかるように、トリートメントでその場はごまかせても頭皮や髪には確実にダメージがあります。
一方、ヘナは髪のダメージを修復したり、健康な髪もさらに元気にする効果があります。
髪にうねりがあったり、まとまりにくいのは髪が傷んでいるからです。
ヘナを繰り返し使っていると、ボリュームが落ち着いて、コシのなかった髪にハリが蘇る効果が期待できます。
一般的な白髪染めと比べて扱いが大変であっても、回数を重ねるごとに慣れてきますし、こうしたメリットがあることによって、ヘナを選ぶ人が増えているのです。
ヘナでの染め方のコツ
ヘナでは白髪は明るいオレンジ色にしか染まらないので、ダークブラウンや黒髪にするには、後でインディゴで色を調整する必要があります。
染まりやすいようにヘナだけでなく、化学薬品が配合されているものもありますが、そうしたものと比べると、ヘナだけの白髪染めは染まりにくく、どうしても一般的な白髪染めにはない苦労が出てきます。
そこで、ヘナだけを使った染め方のコツを見ていきましょう。
ヘナ染めで用意するもの
・ヘナ
・ボウル
・お湯
・ヘアオイル
・ヘアカラー用ケープやバスタオル、新聞など着色防止に使うもの
・ラップ
・ヘアキャップ
・ヘアクリップ
・手袋
①白髪染めをする1時間以上前にヘアオイルで頭皮のマッサージをします
②ヘナをボウルに入れて、固めのケチャップくらいになるまでお湯で伸ばします。
ヘナの量はロングヘアーなら100g、ショートヘアなら50gが目安です。
できれば1時間ほどヘナを寝かしてから実際に使い始めましょう。
③新聞やケープなど、ヘナが付着しないように準備します
④肌まで染まらないように、生え際にクリームを塗って保護します
⑤ヘナは冷えると染まりにくいので、ヘナを実際に使う前に再度温めなおします
⑥首から頭頂部をおよそ6つに分けて、下からヘアクリップで邪魔な髪を留めながら、順番にヘナを塗っていきます。
ブラシを使うよりも、手袋をはめて手で塗り込んだ方がムラなく染まります。
頭頂部や生え際、こめかみなど白髪が目立つところは2度塗りしましょう。
⑦染めた髪を上げてラップにくるみ、さらにヘアキャップで保温します。
⑧3時間たったらすすぎ残しがないように丁寧に洗い流します
⑨タオルドライをしてヘナ染めは終了です
ここまでがヘナの白髪染めですが、この段階ではまだ明るいオレンジ色です。
ナチュラルな色にするにはインディゴで後染めする必要があります。
インディゴ染めで用意するもの
・インディゴ
・お湯
・ボウル
・ラップ
・ケープ、新聞など着色防止に使うもの
・手袋
①ヘナと同量くらいのインディゴをボウルにお湯で溶きます
②タオルドライ頭のヘナ染めしたばかりの髪に①を塗っていく
塗り方の手順はヘナと同様です。
③髪やまとめてラップにくるみ、10分から1時間待ちます。
インディゴは10分でブラウン、1時間でブラックとだんだん色が暗くなります。
好みの色に合わせて待ち時間を調整しましょう。
④インディゴが残らないようにしっかりすすぎます
⑤自然乾燥でゆっくり乾かします。
インディゴは濡れることによって染色成分が浸透していくので、ドライヤーでぱぱっと乾かしてしまうと、うまく染まらないことがあります。
必ず時間をかけて乾かしましょう。
初めてヘナで白髪染めをすると、髪がごわごわしてかえって髪の調子が悪くなることもあります。
これは皮脂が少ない頭皮から、ヘナをすることによって、さらに皮脂が奪われてしまうためです。
シャンプーも頭皮の過剰な皮脂を取り除く働きがあるので、ヘナをした後はシャンプーは必要ありませんが、髪がごわつく場合はシャンプーでヘナをしっかり取り除きましょう。
その後トリートメントで油を補うと、髪の調子が整いヘナを使っても、だんだんごわつきがなくなってきますよ。