里芋の旬の時期である秋がやって来ました。
これからの時期に野菜の煮物の中でも、里芋は味が染みやすく、欠かせない存在です。
そして、里芋の保存が利く野菜で、冷蔵や冷凍保存にも適しています。
しかし、里芋の保存方法を間違えると、早く腐る原因にもなります。
冷蔵でも冷凍でも保存できる里芋の上手な保存方法をご紹介します。
秋から冬にかけてとても美味しい里芋の保存方法を参考にして下さい。
もくじ
里芋の保存方法について
里芋は、温度や乾燥に弱い食材です。
そのため、乾燥させないことがポイントとなります。
■常温での保存方法
泥つきの里芋は、洗わずにそのままで、新聞紙にくるんで、夏場は風通しの良い場所、冬場は10℃以上25℃以下になる暗い場所で保存します。
傷があるものを優先して使い、料理に使うときに、里芋を洗うようにします。
低温すぎるのも、高温すぎるのも腐る原因になるので、要注意です。
ちなみに、腐っている里芋の特徴は、変色・異臭・カビ・ふにゃふにゃになっている状態です。
よく赤く変色していますが、これはポリフェノールの酸化で、食べることができますが、味は落ちています。
■冷蔵での保存方法
室内の温度が10℃以下、25℃以上になるのなら、冷蔵庫の野菜室で保存することをおすすめします。
泥つきの里芋は常温での保存方法と同じく、新聞紙でくるみます。
洗った里芋は、新聞紙で包み、ポリ袋へいれてから野菜室へ保存します。
また、水へ浸したまま、冷蔵庫へ保存する方法もあります。
その場合、里芋の皮を剥き、下茹で後、流水で冷まします。
下茹でした里芋を、水に浸して冷蔵保存します。
水は毎日変えることで長持ちさせることが可能です。
■冷凍での保存方法
少し痛んだ里芋や洗ってしまった里芋を使い切る予定がないときは、無駄にならないよう冷凍保存が適しています。
里芋の皮を剥き、串が刺さる程度にお湯で茹でます。
出来上がったら、里芋を冷まし、キッチンペーパーなどで水気を取り、フリーザーパックに入れて、保存します。
煮物などにも、わざわざ解凍せずにそのまま調理できるので、料理時間が短縮でき、非常に便利ですよ。
冷蔵・冷凍でどのくらい保存できるのでしょうか
まず、里芋が泥つきの場合は1ヶ月程度、洗った場合は1週間とされています。洗うことで、賞味期間が非常に短くなりますね。
さらに、皮を剥いた里芋の場合、冷蔵保存では2~3日程度しか持ちません。きちんと下茹でし、水で浸した場合でも1週間程度です。
やはり、長期保存したい場合は冷凍保存が最適です。
冷凍保存ですと、1ヶ月から2ヶ月保存することができます。
里芋について
里芋は1年中、流通していますが、主に関東地方で生産され、品種により旬が異なります。
いろいろな種類がありますが、秋から冬にかけてよく収穫できるようです。
セレベスは8月下旬から10月にかけて、えび芋は9月下旬、縁起物として知られる殿芋は12月から1月が旬となります。
新鮮な里芋は、茶色い皮がついていて、お尻の部分の皮が余っていたり、ビニール袋の中でむれていないものなどです。
ふっくらと丸みがあり、ずっしりと重みがある里芋も良いものです。
皮が剥かれている里芋であれば、表面が白いものを選びましょう。
また、里芋の皮を剥くときは手袋を使わないと、手がかゆくなってうので、注意が必要。
手がかゆくならなくても、里芋がぬるぬるとして皮が剥きにくく、危険ですので、手袋はおすすめです。
基本的には、茹でる前に里芋の皮を剥き、お料理に使うと、泥のにおいが里芋に移らなくてすみます。
料理の際には、面取りをして、煮くずれを防ぐようにしたいものです。
正しく里芋を保存することで、長期間料理に使用でき、節約の味方となる野菜ですね。