疲労回復にはエネルギードリンクが手軽ですが、より効果があると話題なのがにんにく注射。
スポーツ選手や芸能人によって注目され、今では一般化して手軽な疲労回復方法として浸透しています。
しかし、にんにく注射が具体的にどんなものかわからなければ、いくら効果があると言われても試しにくいもの。
具体的にどんな成分が含まれていて、副作用がないか気になりますよね。
そこで今回は、芸能人も多く使用するにんにく注射の効果や成分、副作用について紹介します。
もくじ
にんにく注射の効果とは
にんにく注射というネーミングから、すり潰したにんにくや、にんにくエキスのようなものを連想する人が多いかもしれませんね。
しかし、にんにく注射の正体とは、ビタミンB1を主成分としたビタミン注射。
あとは処方するクリニックによって、ビタミンB2、C、B12などを加えて微妙に配合を変化させています。
ちなみに、フルスルチアミンや、アリナミンFを主成分としていることもありますが、これは吸収効率や体内の滞在時間を長く改良したビタミンB1のこと。
名前が違うだけで、根本的な作用は変わらないので、安心してください。
ビタミンと言えば、有名なのが疲労回復効果。
人の体を動かす筋肉は、オーバーワークさせると乳酸とよばれる疲労物質が発生します。
激しい運動すると、筋肉痛が起こりますが、これは乳酸が原因。
ビタミンはこの乳酸を分解する作用があるのです。
にんにく注射はビタミンB1を中心にすることで、乳酸の分解を促し、タイトなスケジュールや過酷な労働で消耗した体力を回復させるのに効果的。
とは言え、主な成分がビタミンなのであれば、わざわざ注射しなくても良いような気もします。
ビタミンは大抵の食品に含まれていますし、サプリメントでいくらでも補えるのですから。
しかし、口から入るビタミンは全て体内に吸収できるわけではありませんし、消化吸収されるまでのタイムラグがあります。
今辛いこの体をなんとか回復させたい、というときには適さないのです。
一方、にんにく注射では体中に栄養を運搬する血液に、ビタミンが直接溶け込むことになります。
消化のタイムラグもなく吸収効率も関係ないので、今まさに疲労を回復させたいというときにはぴったりなのです。
にんにく注射の副作用
即効性が高い疲労回復方法であるにんにく注射とは、要するにビタミンB1の注射。
ビタミンB1とは水溶性で体に長く留まっていられませんし、過剰摂取となった分も体の外へ出ていく性質があります。
そのため、副作用や健康トラブルなどについての心配は、ないと言っていいでしょう。
ただし、にんにく注射は、注射そのものに強烈な臭いがあります。
この臭いが、にんにく注射というネーミングの由来となった、とも言われているほど。
すぐに臭いはなくなりますが、人と会う約束の直前には打たないなどの配慮は必要かもしれません。
にんにく注射の持続力は、人によりますがおよそ3日ていどと言われています。
ビタミンB1は時間が経てば体の外へ出ていく性質がありますから、1度注射すれば疲れなくなるというわけではありません。
日頃は栄養バランスや睡眠時間の確保と言った、生活の工夫で疲労回復するのが最善ですが、仕事の繁忙期など時期によってそうはいかない時もあるでしょう。
ココゾ!という頑張り時ににんにく注射を試してみてはいかがでしょうか。