女性の美容方法として、定番になったヨガ。
スタイルキープだけでなく、不妊に悩む女性たちの間でも注目されています。ヨガをすることで妊娠した、という女性が増えているのです。
科学的根拠が証明されたわけではありませんが、女性たちが感覚としてヨガの効果を感じています。
そもそも、一見するとストレッチのようなものであるヨガが不妊に効果があるのはなぜなのでしょうか。
今回は、ヨガと不妊の関係と、不妊に効果が期待できるポーズを何種類か紹介します。
もくじ
ヨガが不妊に効果がある理由は?
ヨガは体の柔軟性を高めるような、独特なポーズが特徴です。
そのため、ヨガはストレッチの一種と考えている人も多いでしょう。
しかしヨガとはインドのサンスクリット語で「つながり」という意味があり、魂、精神、体の調和を目指すもの。
そのため、呼吸と瞑想と姿勢を組み合わせて、心身をほぐすことが目的です。
ヨガをして心身がほぐれることで、血行が良くなります。
血液は、体の中の不純物や酸素、栄養など様々なものを運ぶも役割があり、血行が改善されることで、体の不調が改善されます。
その結果、冷え性の症状が緩和され、自律神経が整う効果が出てくるのです。
自律神経とは、交感神経と副交感神経からなり、ホルモンやメンタルバランスに関わる部分。
もちろん、妊娠と深く関わっている月経を整える女性ホルモンも、自律神経が関係しています。
女性ホルモンが整うことで、月経リズムが規則的になり、妊娠のタイミングが図りやすくなります。
また、骨盤が整う効果もあるので、順調に妊娠した際もトラブルが起きにくくなるでしょう。
骨盤を整える効果を重視したマタニティヨガや、産後ヨガを行っているヨガ教室もあるほどてす。
妊活がブームになってからは、妊活ヨガや、子宝ヨガというジャンルもできました。
ヨガ教室に行くと、多くの女性がヨガを楽しんでいます。
妊活ヨガのコースに参加すれば、同じように子供を願う女性たちと出会えます。
情報や悩みを共有しやすくなるので、新たな情報を得るだけでなく、悩みを相談できるようになり、ストレス発散の場ともなるのです。
ストレスは自律神経や女性ホルモンが乱れる原因になります。
同じ境遇の女性と意識を共有することで、楽しみながら妊活に取り組むことができ、結果的に妊娠しやすくなるのかもしれませんね。
不妊に効果が期待できるヨガのポーズは?
合蹠(がっせき)のポーズ
1.両方の足の裏を合わせ、膝を開いて座ります
2.両足を包み込むように両手で持ち、無理のない範囲で体に引き寄せます
3.息を吸いながら背筋を伸ばします
4.息を吐きながら体を前へ倒します
このときに、背骨が曲がらないように、骨盤から真っ直ぐ前へ倒すイメージで前屈しましょう
5.前屈の状態で、呼吸しながら30秒そのままでいます
6.息を吐きながら上体を起こします
合蹠のポーズは、普段使われることが少ない股関節を柔らかくし、ズレた骨盤をもとの位置に戻します。
骨盤がもとの位置に戻ることで、それまで阻害されていた血行が良くなり、子宮の働きが高まるので、妊娠にも良い影響が期待できます。
月のポーズ
1.両足を揃えて真っ直ぐに立ちます
2.胸の前で両手を合わせますが、このとき両手の親指だけはクロスさせます
3.耳を挟む位置まで両手を上げます
4.息を吸いながら、上がるところまで両手を伸ばします
5.静かに息をしながら、30秒から1分そのままの姿勢を保ちます
6.肘を曲げないように左へ体を傾けます
7.限界まで伸ばしたらそのまま5回呼吸します
8.姿勢を戻したら、次は右へ体を傾けます
9.同じようにそのままの姿勢で5回呼吸します
月のポーズは、体の血行を促すことで、子宮の環境が改善される効果が期待できます。
先ほども触れた通り、血液は体の不純物や栄養、ホルモンに至るまでさまざまな物を運んでいるので、血行が滞ると、その部分のコンディションに影響が出ます。
子宮に十分な血液が運ばれると子宮内膜にも十分な厚みができるので、着床しやすくなり、妊娠の可能性が高まります。
ヨガというと、教室に通う必要があるようなイメージですが、意外と狭いスペースで行えます。
いきなり教室に通うのはちょっと、という場合は自宅で少しずつ習慣として取り入れてもいいかもしれませんね。
ただし、不妊に悩んでいるからと言って無理は禁物。
ヨガはゆったりとした動きや呼吸でリラックス効果や、酸素が十分に体ぜんたに行き渡る効果も狙っているので、一度にたくさん行ったり、スピーディーな動きで行うと、本来の効果が表れません。
妊娠するため、というよりも体をほぐす、気分転換、というような楽しむ気持ちで気楽に始めるのがオススメです。