「やっと生理が終わった!と思ったら、今度はおりもの…」と憂鬱になっている女性は意外と多いものです。
女性を悩ますおりもの。
下着が汚れてしまったり、不快感があったりと、何かと厄介ですよね。
そんな方の中には、おりものシートを使っている方も多いのではないでしょうか。
ですが、このおりものシート、毎日使う、時々使う、まったく使わないなど、使う頻度は人それぞれのようです。
また、使っている人でも、おりものシートを変える頻度はどれくらいがいいのか、つけっぱなしでも大丈夫なのかなど、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回はおりものシートについて、変える頻度や、つけっぱなしの危険性などについてご紹介していきます。
もくじ
おりものシートって何?
おりものシートとは、おりものによって下着が汚れたり、雑菌が繁殖するのを防ぐために、下着につけて使用するシートです。
生理用のナプキンよりも薄く、かさばらないのが特徴で、生理の終わりの頃にはナプキンではなくこのおりものシートを使うという方もいるようです。
おりものシートの種類
おりものシートには、ドラッグストアでよく目にするような、使い捨てのおりものシートと、繰り返し洗って使える布製のおりものシートがあります。
[使い捨ておりものシート]
薄いシート状になっていて、裏面の粘着面を下着に貼って使用します。
汚れるたびに外して捨てることができてお手軽です。香り付きのものや、パッケージがかわいいものなども多く販売されていて、ポーチに入れておくのに抵抗のないものが多いです。
[布製のおりものシート]
布製のおりものシートは、スナップボタンなどで下着に取り付けるもので、繰り返し洗って使えて経済的です。
かわいい布を使ったデザインのものもあります。
使い捨てのおりものシートと違って化学繊維を使っていないので、お肌にやさしいというメリットもあります。
ただ、汚れてしまったら洗うために持ち帰る必要があり、荷物も増えてしまうため少し面倒です。
汚れるたびに気軽に変えられて、かさばらない使い捨てタイプの方が一般的かもしれません。
そもそも、おりものとは?
おりものとは、膣内から分泌される少し粘り気のある分泌物です。
色は無色透明から少し白っぽい場合が多く、膣内を清潔に保ってくれたり、排卵期には受精がスムーズに進むようにサポートをしてくれる役割があります。
生理が終わったころから排卵にかけて量が増え、排卵後は減っていきます。
おりものは、初潮を迎える頃から分泌が始まり、20代前後でその分泌量はピークを迎え、その後更年期が近づくと減っていきます。
おりものの量にはかなりの個人差があり、日常的に悩まされる人から、まったく気にならないという人まで様々です。
また、風邪をひいていたり、ストレスが溜まっていたりして体の抵抗力が落ちてくると、おりものの分泌量も増えます。
おりものシートを変える頻度はどれくらいが良いの?
おりものシートを変える頻度ですが、「おりものが出るたびに変える」というのが最も理想的です。
普段からおりものの量が多い人は、お手洗いに行くたびに変えるというのが一番良いのです。
下着の中はムレやすく、雑菌の繁殖しやすい環境です。
面倒でも、汚れたらこまめに取り換えるようにしましょう。
おりものシートのつけっぱなしは危険
おりものシートを長時間つけっぱなしにすると、デリケートゾーンが常に不衛生な状態になります。
すると、かぶれやかゆみを起こしたり、膣内に雑菌が入り込み、炎症を起こすことがあります。
膀胱炎などを起こすこともあり、大変危険です。
下着も同様に、汚れたままにしておくと炎症を起こす原因になりますので、おりものシートでも、下着でも「汚れたら取りかえる」というのが基本になります。
「今日はおりものが出なかった」という場合も、おりものシートが下着の中の湿気を吸っていますので、これもかぶれやかゆみを起こす原因となります。
たとえ汚れていなくても一日中つけっぱなしというのは避けるようにしましょう。
かぶれたり、炎症を起こした場合は?
おりものなどが原因で、デリケートゾーンがかぶれてかゆくなってしまった場合には、デリケートゾーンを清潔に保ち、通気性の良いスカートなどを履いて過ごしましょう。
ドラッグストアで販売されている、デリケートゾーン用のかゆみ止めを塗るのも良いと思います。しかし、デリケートゾーンを常に清潔に保つのは難しく、かゆみやかぶれを繰り返してしまうこともあります。
そういった場合には、早めに婦人科や皮膚科を受診するようにしましょう。
低刺激のおりものシート
「つまり、おりものシートを使ってこまめに取りかえていれば、かぶれないということね!」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。
かぶれや雑菌の繁殖を防ぐために使うおりものシートですが、このおりものシート自体が原因で炎症を起こしてしまう場合もあります。
おりものシートに使用されている化学繊維や、化学成分が原因で肌がかぶれてしまうことがあるのです。
そういった方には、オーガニックコットンを使ったものや、コットン100%のおりものシートがおすすめです。
化学成分を使用していないおりものシートもあります。
先ほど紹介した布タイプのおりものシートも、肌に与える負担が少ないのでおすすめです。
おりものシートによるかぶれが気になる場合は、夜はおりものシートを使用せず、通気性の良い下着で過ごすなど、おりものシートを使わない時間を作ることも大切です。
さいごに
今回は、おりものシートを変える頻度や、つけっぱなしにする危険性をご紹介しました。
お気に入りの下着が汚れるのを防いでくれたり、雑菌の繁殖を防ぐためにもなるおりものシート。
体のためとはいえ、少し厄介なおりものと上手に付き合っていくためにも、ご自身の肌に合ったおりものシートを上手に活用してみてください。