「ギリギリ、ゴリゴリ」と歯ぎしりの音が聞こえると、ぞっとして眠れなくなってしまいますよね。でもその音、自分も出しているかもしれません。
歯ぎしりは、人に指摘されないと自分ではわからないのです。ただし、歯ぎしりをする人のタイプやクセに傾向があるので、当てはまる場合は気をつけたほうが良いかもしれません。
今回は、歯ぎしりの原因や対策について、また起きている時にもしているのかどうか、そして治療法はあるのかなど、歯ぎしりについて詳しく調べてみました。
もくじ
歯ぎしりの原因や対策!歯ぎしりするタイプの人は?
大人になってから突然歯ぎしりが起きる場合は、歯の詰め物が合わなかったり、歯並びが悪くて成長するに従って、じゃまな位置に歯が移動することなどでも起こります。
でも、歯ぎしりの1番の原因は、「ストレス」だと言われているのです。
びんぼうゆすりや、爪を噛むなどと同じく、自分なりのストレス発散方法なのです。
歯ぎしりをするタイプの人の多くは、ストレスに対抗しようと強い意志を持っている人に多く、負けず嫌いだったり、人に弱みを見られたくないと思っている人に良くみられます。また、日頃から「絶対負けない!」と言葉で表現しているタイプではなく、人知れず心の中に熱い闘志を燃やすタイプに多いのです。
また、このタイプの人は、幼いころから歯ぎしりを繰り返していることが多く、幼少期の親との関係や学校でのトラブルが影響していることが多いのです。
誰にも言えない悔しさや、誰も気づいてくれない腹立たしさなどで生まれたストレスを歯ぎしりで発散させていたのです。幼いころから歯ぎしりをしていると、自分では気づかないうちにストレスを歯ぎしりで発散させるクセがついてしまっています。
自分で歯ぎしりをしているか確かめたい時は、歯医者さんに聞いてみるとすぐにわかります。
また、歯ぎしりをしていると、歯の病気だけでなく、顎が疲れたり、片頭痛や肩こりに慢性的に悩まされている場合が多くあります。性格的な点や、体調から当てはまるようなら、一度歯医者さんで確認してみると良いです。
*赤ちゃんの歯ぎしりについてはこちらをご覧下さい。
歯ぎしりは起きている時もしている?
実は、歯ぎしりは起きている間もしているんです。
さすがに、「ギリギリ、ゴリゴリ」と音がすることはありませんが、奥歯をギュッと噛みしめることを、起きている間の歯ぎしりと考えます。
仕事や勉強に熱中していたり、考え事をしている時に、上下の奥歯がくっついていませんか?本来歯というのは、物を噛む時以外は、上下がくっ付くことはありません。
常に隙間があいているはずなのです。
歯ぎしりがクセになっている人は、顎の筋肉が常に緊張しているため、すぐに力が入ってしまい噛みしめてしまうのです。筋肉の緊張は、血行不良を起こすので、片頭痛や肩こり、目の奥の痛みなどを引き起こしやすくなってしまいます。
歯ぎしりに有効な治療法はあるの?
歯の詰め物や歯並び、噛み合わせに関しては、詰め替えや矯正治療が有効です。
ところが、1番の原因であるストレスの場合は、残念ながら歯ぎしりを抑えることは大変難しいと言えます。そのため、歯ぎしりから起こるほかの症状を抑えるために、マウスピースをつけることが効果的です。
歯が削れたり、顎への負担を考えて、併発する体調不良を減らして、体を守ることを考えるのです。
マウスピースはお湯に浸けて柔らかくして、自分の歯型に合わせて作れるようなものがあります。
噛み合わせが原因の場合は歯科医師と相談し、きちんとした噛み合わせに治療していくと歯ぎしりが収まる場合があります。
筆者も噛み合わせに長年悩まされていましたが、詰め物の高さなどの原因で噛み合わせが悪くなり、夜中に体が正しい位置に戻ろうと歯ぎしりをしていたようでした。
歯科医師と相談し、レントゲンやCTを見たうえで治療法を決めた結果、
まず噛み合わせを正しい位置に戻るようにマウスピースを作ってもらい、3週間ほど毎晩つけてその正しい位置を覚えさせました。
その後にその噛み合わせに合うように詰め物の高さを変えてもらった結果、毎日していた歯ぎしりがほとんどなくなりました!
歯ぎしりで悩んでいる方はまずは歯医者にいって治療法を相談してみることをおすすめします。