個人年金保険とは?入った方がいいの?メリット・デメリットを解説


個人年金保険とは、民間の保険会社などに保険料を払い込み、契約時に定めた年齢になったら年金もしくは一時金を受け取ることのできる積立型の保険です。

平成28年に生命保険文化センターが行った意識調査によると、夫婦2人で老後生活を送る上で最低限必要と考える生活費は平均22.0万円、ゆとりある老後生活を送るには平均34.9万円もの生活費が必要と考えられています。

こうした老後生活資金に備える自助努力の1つとして、5世帯に1世帯以上(21.4%)の方々が個人年金保険に加入されていますが、本当に個人年金保険には加入したほうがいいのか、そのメリット・デメリットを解説していきます。

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税金が安くなる?個人年金保険のメリット


個人年金保険加入の最大のメリットはなんといっても生命保険料控除制度です。

ある一定の要件を満たした個人年金保険に加入することで、1年間に支払った保険料の金額に応じて毎年所得税・住民税が軽減される制度です。

例えば、課税所得500万円の方が個人年金保険料を年間8万円支払っているケースでは、所得税の課税額が4万円、住民税の課税額が2.8万円それぞれ軽減されます。

その軽減額に税率をかけた金額が実際に税金が安くなった分にあたります。

このケースでは、所得税は4万円×20%=8千円、住民税は2.8万円×10%=2.8千円となり、合計で年間1.8万円分安くなったことになります。

また、メガバンク等に預ける金利(2017年2月現在0.01%)に比べると、個人年金保険の方が利率(積立利率)がよく、銀行に預けるよりは増える、という点もメリットの1つと言えます。

お金が減る?個人年金保険のデメリット


個人年金保険のデメリットは大きく分けて3つあります。

1つめは、途中で解約をすると元本割れしてしまう可能性があるということです。

個人年金保険には一定の手数料がかかっていますので、加入してすぐにまとまったお金が必要になり解約する、といったようなケースでは、支払った保険料を下回る金額しか戻ってこないということが起こり得ます。

2つめは、契約した保険会社自体が破綻をする恐れがあり、その場合には本来予定していた金額を受け取ることができない場合がある、ということです。

銀行の場合には預金保険機構というものがあり、1金融機関1預金者あたり、元本1000万円とその利息までが保護の対象となりますので、万が一預金していた銀行が破綻した場合でも、その金額以下であれば全額戻ってきます。

一方保険会社の場合も生命保険契約者保護機構というものがありますが、こちらは全額が保証されるわけではありません。

まず将来の保険金や年金等の支払いに備えて保険会社で積み立てている責任準備金と呼ばれるものが90%に削減される可能性があり、それにより将来受け取れるはずであった年金が削減される場合があります。

さらにそれに加えて予定利率(預金でいう金利のようなもの)が引き下げられる可能性があり、それによっても将来受け取れるはずであった年金が削減される場合があります。

そして3つめは、予定利率が固定のタイプの個人年金保険の場合、インフレに対応できないということです。

簡単に言うと固定金利で長期間お金を貸してあげていることをイメージしてもらえばわかりやすいかもしれません。

インフレによって物価が上がることで、相対的にお金の価値が下がってしまいます。

極端な例で言うと、大正時代に1万円を100年間貸すので倍にして返す、という契約を結んだとしましょう。

当時の1万円は現在のおよそ500~1000万円にあたりますので、1万円が今2万円になって返ってきても実質的には大きく目減りしている、ということになります。

今、アベノミクスでインフレ2%を目標に掲げていますが、もしこれが実現するとなると、個人年金保険に加入して金額上は増やしたとしても、物価がそれ以上に上昇すると、実質的には目減りしてしまう、ということになってしまいます。

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個人年金保険の種類

個人年金保険はその通貨タイプ、金利タイプ、保険料払込タイプによりいくつかに分類され、それによりすでに述べてきたメリット・デメリットの強弱があります。

1.通貨タイプ

個人年金保険の通貨は、円および外貨(主に米ドル、豪ドルなど)に分けられます。

外貨の場合は円に比べて予定利率が高めに設定されている場合が多く、より高いリターンが期待できます。

さらに、為替レートにより年金額が変動するため、実際に年金を円で受け取る際に円安になっている場合にはより大きなリターンが期待できる半面、円高になっている場合には受け取れる金額が減少し、場合によっては元本割れを起こす可能性もあります。

2.金利タイプ

個人年金保険の金利は、定額、変額、積立利率変動型に分けられます。

定額とは、その名のとおり、契約時に定められた予定利率により計算された年金額が受け取れるもので、確実ではあるものの、インフレの場合に価値が目減りする可能性があります。

変額とは、保険会社に支払った保険料を自分が指示する金融商品で運用し、その収益によって受け取ることのできる年金額が変動するもので、インフレには対応できるものの、運用結果次第では元本割れのリスクもあります。

積立利率変動型とは、予定利率が景気等によって一定期間ごとに変動するが最低保証利率があるものをいい、最低保証利率で計算された年金額を下回ることはなく、インフレの場合にはむしろそれがメリットとなり年金額が上昇します。

3.保険料払込タイプ

個人年金保険の保険料払込方法には、一時払、平準払(月払、半年払、年払)があります。

一時払とは、保険料を一気に払い込んでしまう方法で、同じ保険料総額を支払った場合には他の方法に比べて受け取れる年金額が多くなります。

ただし、個人年金保険の大きなメリットである個人年金保険料控除は保険料払込期間が10年以上という条件があるため、その制度の適用を受けることができません。

平準払とは、保険料を定期的(月々、半年毎、毎年)に同じ保険料を払い続けるものをいい、同じ年金額を受け取るために必要な保険料は年払、半年払、月払の順で多くなります。

こちらは一時払とは異なり、保険料払込期間10年以上などの条件を満たすことで、個人年金保険料控除により税金を節減することができます。

自分にあった選択を

個人年金保険はそのタイプによっても、メリット・デメリットが大きく異なります。

また、個人年金保険は老後の生活に備える手段の1つではありますが、誰にとってもそれが最適な選択肢とは限りません。

個人年金保険以外にも確定拠出年金や株、さらには預金など選択肢は他にもあります。

他の人が入っているから、オススメされたから、ではなく、自身の年齢や思考、現在と今後のライフスタイルをよく考えた上で選択するよう心がけましょう。

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