みかんと言えば寒くなってきたときに美味しい果物ですよね。
みかんは寒くなってきた頃が旬で、最も美味しく栄養が多くなります。
みかんの栄養といえばビタミンCですが、他にもクエン酸や食物繊維など健康だけでなく美肌にも効能があるものがたくさんあるのです。
寒い季節は乾燥しやすく、肌トラブルが多くなるので、冬によく食べるみかんの栄養に美肌の効能がある、と聞いたらさらにみかんが食べたくなってきませんか?
今回は冬の身近な果物、みかんの栄養や効能について紹介します。
もくじ
みかんを食べると美肌になるのはたっぷりのビタミンのおかげ
ビタミンは様々な種類がある栄養ですが、みかんにもビタミンがたっぷり含まれています。
まずは美肌へ効能があるビタミンを中心に見ていきましょう。
みかんは食べ頃になると濃い橙になりますが、この橙はβ-クリプトキサンチンという栄養でみかんの酸化を防ぐ働きがあります。
β-クリプトキサンチンは体の中に入るとビタミンAに変化します。
ビタミンAは皮膚の細胞や粘膜を丈夫にする効能があり、しみの予防など美肌には欠かせない栄養です。
レチノールやデビドロレチノールとも呼ばれ、ビタミンCと同じく市販の化粧水に配合されていることもあります。
体内のコラーゲンの生成も補助して、肌のハリや潤いをキープするので、しわができにくくプルプルの肌になります。
次にみかんに含まれているビタミンの中でも、1番有名なのがビタミンCです。
ビタミンCには強い抗酸化作用があります。
美容に関心が高い今でこそ活性酸素が極悪人(人ではありませんが)のようにひどい言われようをしていますが、活性酸素は殺菌作用が高いため人の健康を守るために必要です。
増えすぎた場合のみ悪影響が出てきます。
ビタミンCの抗酸化作用はこの活性酸素を取り除く効果のことです。
炎症を抑える効果もあるので、活性酸素が原因の肌の老化だけでなく、紫外線やニキビが原因の肌荒れを改善します。
メラニンの生成を阻害する効能もあるので、しみを予防するならビタミンAですが、できてしまったしみをなんとかしたいならビタミンCを積極的にとりましょう。
他にもコラーゲンを生成する効能もあり、ビタミンAと共通点が多いビタミンCですが、実はビタミンCとビタミンAはとても相性が良く、一緒に摂ると相乗効果が出てきて、効能がアップします。
美肌効果があるビタミンAとビタミンCが1度に摂れるみかんは美肌の強い味方なのです。
便通を良くすることで体の中から美肌に
みかんを食べるときに、薄皮や筋があると歯切れが悪くなるので丁寧に取って食べたくなりますが、薄皮や筋を残すのはもったいないです。
薄皮や筋にはビタミンCや食物繊維がたっぷり含まれています。
特に食物繊維は薄皮と筋を食べた場合は残した場合に比べて4倍の摂取量になります。
みかんの食物繊維は、腸の中の善玉菌のエサになるものと、便のかさを増やして排出しやすくなるものの2種類が含まれています。
善玉菌のエサとなる食物繊維を摂取すると、善玉菌の数が増えて腸内環境が改善されるので、お通じがきやすくなるのです。
歴史的に固く消化しにくい物を食べてきた日本人は世界的に見ても腸が長く便秘になりやすく、特に女性は2人に1人が便秘に悩んでいます。
便秘といえばお腹が痛くなったり、張るなどの不快な症状だけのようなイメージですが、 人間は運動や消化などさまざまな活動をすると必ず老廃物や体に有害な毒素が出てきて、その大部分が便によって排出されます。
つまり、便が排出されないと体に有害な物がどんどんたまってしまうのです。
有害物質の影響で体の活動が阻害されたり、肌荒れの原因になります。
便秘を改善すると代謝が上がったり、肌がきれいになるというのはこのためです。
口に残る感覚が気になることもありますが、みかんは筋と薄皮と一緒に食べましょう。
こたつにみかんと言われるほど冬におなじみのみかんには、女性に嬉しい効能がたくさんあるのです。
冬は乾燥しやすいので肌の悩みが出てきます。
包丁を使わなくても手軽に食べられるので、冬の美肌対策に寒い時期は意識して食べたいですね。