私の実家は一戸建てで、家のサイドにある細い路地を利用して、家庭菜園をしていました。
小さめのプランターをいくつも並べ、わさび菜やニラ、ほうれん草にハーブの類など、多彩な食物がなかなか立派に育っていました。
それを見た私は、これはさぞや食費が助かっているのでは?と思い母に聞くと、始める前と比べたら、格段に安くなっているとのこと。
そして、そこまで難しくないと言っていたので、主人と二人暮らしでさほど家計に困っていたわけではないですが、私もチャレンジしてみる事にしました。
もくじ
プランターでの家庭菜園で食費節約のつもりが逆に赤字をだした私の失敗談!
私が以前住んでいたマンションは、ベランダの幅が広く、縄跳びが跳べるほどでした。
これならばプランターを置いても洗濯物を干す邪魔にならないと思い、プランターによる家庭菜園を始めました。
いつかはジャガイモなどの芋類や大根などの根菜にもチャレンジできると嬉しいと思い、深さのある大ぶりなプランターを買い、
でもまず初めは育てやすい代表格からと、二十日大根を育ててみました。
ちゃんと野菜用の調合された土を買い、日当たりのいいところを選び、タネをまいて毎日ウキウキしながら育てました。
すると、見事に可愛くまん丸に育った二十日大根がたくさん実ってくれたのです!私は嬉しくて、収穫したものを帰ってきた主人に自慢げに見せて喜びました。
この二十日大根で味をしめた私は、後日プランターを増やし、種類も多彩にチャレンジしてみる事に。
ミニトマト、ナス、ピーマン、オクラ、ほうれん草、ゴーヤ…。夏が旬のものをメインに選びました。
広いはずのベランダがみるみる狭くなっていきましたが、家計が助かるなら仕方がないと、自分を納得させていました。
土は、買い足すのではなく、実家の処分する土をもらってきました。
その時、なぜ処分するのか聞いておけば良かったと、今となっては後悔しています。
マンションに帰り、いそいそとプランターに土を移し、購入してきた野菜たちの株を植えました。
連作反応や相性があるらしいので、そこはちゃんと、購入した家庭菜園の本を参考にして調べ、考慮しながら植えました。
もうじき夏本番、西日のきつい我が家のベランダは、日差しがあっても帽子と保冷剤がなくては長時間作業することは出来ません。 汗だくになりながらも、家計のためと頑張りました。 そして、毎日毎日、朝と暑いので夕方の二回、ベランダに水をまきました。しかし何故だか、思ったほど成長してくれません。 そうこうしていると夏真っ盛りになりました。本来ならば収穫のシーズンです。 しかし、実りは期待していたほどではなく、小ぶりで少なめ…。 何故だろうと首を傾げながらも、もしかして、まだ、成長途中だからかな?と勘違いし、収穫せずそのまま水をまき続けました。 葉の裏などに現れる虫や土から出てくる虫の卵、花の匂いにつられてやってくる蜂などの羽虫といった害虫と日々格闘しながらも、プランター菜園を続けていたある日、ふと気がつきました。どの植物も、葉っぱが茶色く変色し始めています。 これは、栄養不足か?とまた勘違いした私は、肥料を買い足し、プランターにドバドバまきました。これで大丈夫!と思ったのに、まさかまさかの悪化の一途。 実っていた分まで腐り始める事態に。正直焦りました。 もう、素人の私は原因が分からずお手上げ状態。母にSOSの電話をして相談してみると、一度来て見てくれる事になりました。 見てもらうと、原因がたくさんある事が分かりました。 まず一つ目。西日がきつすぎる。 強い日差しが葉を痛め、植物の具合を悪くしていたそうです。本来逆に日差しよけを施すべきだったと。 二つ目。肥料のやりすぎ。栄養方は、逆に植物の成長の妨げになるそうです。 三つ目。これが一番ショックだったのですが、そもそも植えた段階で土に栄養が一切なかった為、成長しなかったのだとか。 もらった廃棄処分寸前の土は、栄養がゼロ。だから捨てるつもりだったのだと、母から聞きました。 がっくり肩を落とし、うなだれる私に、母は追い討ちをかけます。知らなかったのですが、土は産業廃棄物なので、処分にお金がかかるそうです。もう、頭を抱えました。 結果的に、我が家の場合は二万円程の赤字が生じ、かつ、プランター菜園によるベランダ汚れの後始末が付いてくるという悲惨な結果になりました。 これからベランダ家庭菜園を始める方は、しっかり基礎を学んでから、欲張る事なく小さなプランターから始められることを勧めます。 せっかく汗だくになりながら頑張った家庭菜園が〜! そして節約のために始めたのに2万円の赤字は痛いですね( ; ; ) 私も簡単なものから始めようかな〜なんて思っていましたが、肥料のやりすぎもダメなんて奥が深すぎる・・。 とっても参考になりました! めい子さんありがとうございました!
(めい子/33歳)まとめ