現在テレビなどで花粉症に良いフルーツとして頻繁に取り上げられている「じゃばら」ですが、そもそもじゃばらとは一体何なのでしょうか。
じゃばらとは、和歌山県の北山村というところに自生している柑橘系の果実です。
他の地方で栽培されていなかったため「幻の果実」とも呼ばれていました。
今回は「じゃばら」が花粉症にいいって本当?副作用はないの?について解説したいと思います!
もくじ
じゃばらとは?
ゆずや温州みかん等の自然交配で生まれた酸味の強い柑橘で、邪気を払うことから「じゃばら」と名付けられたと言われています。
味がとても酸っぱいため、そのまま食べるのではなく、レモンやすだちのようにお料理にかけたり、ジュースやジャムなどに加工して食べるのが一般的です。
現在はスーパーなどでも加工品を見かけることが多いですね。
「じゃばら」はなぜ花粉症にいいの?
では、そんなじゃばらがなぜ花粉症にいいのでしょうか?
その理由はじゃばらに含まれる「ナリルチン」という成分にあります。
ナリルチンとは、フラボノイドの一種で、アレルギーに対する鎮静作用があります。
そもそも花粉症とは、身体が花粉に対して対抗しようと炎症物質であるヒスタミンを放出することにより、くしゃみや鼻水などの花粉症の症状を引き起こさせるのですが、
ナルリチンにはその辛いくしゃみや鼻水などの症状を直接沈めてくれる作用があります。
これが、じゃばらが花粉症に効くと言われている理由です。
そして辛い症状に効くということは、花粉症だけでなくハウスダストなどのようなアレルギー症状にも効果があるということになります。
ナルリチンはみかんやグレープフルーツなどの他の柑橘系のフルーツにも含まれていますが、その量は少なく、
じゃばらには他のフルーツよりも圧倒的に多く含まれるため(すだちの約60個分)今注目を浴びています。
「じゃばら」に副作用はないの?
アレルギー症状に効くという万能なじゃばらですが、副作用はあります。
ナルリチンという成分は果実ではなく果皮にとても多く存在しています。
そして先述したとおり、じゃばらは他の柑橘系のフルーツとは比べ物にならないぐらいのナルリチンを含んでいます。
そんなじゃばらの果皮にはリモネンというアレルギー誘発物質も含んでいます。
このリモネンは酸化しやすいため、じゃばらを皮ごと調理する場合は早めに使わないと、アレルギー誘発物質を発生させてしまう危険があります。
つまり、果皮にナルリチンが多いからと言って適切な加工ができていないと、同時にアレルギー誘発物質を含むリモネンも吸収してしまうことになります。
これがじゃばらを摂取することによる副作用です。
「じゃばら」の市販品はどれを選べば安心?
では、市販品はどうなのでしょうか。
市販品ではナルリチンが多い果皮ももちろん多く使われています。 ですが、リモネンだけを抜いて加工しているものもあるようです。
そこで商品を選ぶ時のポイントですが、「日本じゃばら普及協会公認マーク」が付いているものを選ぶと安心でしょう。
この「日本じゃばら普及協会公認マーク」とは、日本じゃばら普及協会というところがナルニチンの効果とリモネンの除去を確認したものにのみに付けられています。
参考:日本じゃばら普及協会
つまり、リモネンが適切に処理されていて安心だということです。
現在じゃばらはテレビなどのメディアで頻繁に取り上げられとても有名となり、色んな加工品が出回っています。
その中から安心安全なものを選ぶには、やはりこの「日本じゃばら普及協会公認マーク」が一番分かりやすく安心だと感じます。
まとめ
じゃばらにはアレルギー反応を沈めてくれるナルリチンが多く含まれているので、数ある加工品の中から安全なものを選び、うまくアレルギー予防として活用していきたいですね。
選ぶ時はぜひ「日本じゃばら普及協会公認マーク」がついているものを選ぶと安心です。
今はパウダー状になっているものやジュースまでいろいろと種類がでていますから、自分に合ったスタイルで取り入れてみてください。